作品概要

ブラック家の祭壇画》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1452?年から1452年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

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構成

本作品は、中央の横長のパネルと開閉できる左右のパネルからなっている。中央パネルに描かれているのはキリストと、聖母マリア、福音書記者ヨハネだ。

構成は最後の審判の際、マリアとヨハネが審判を受ける人間のため、キリストに慈悲を乞うという伝統的なイメージを踏襲しており、死者のための絵画にふさわしいものと言える。

左パネルには描かれているのは洗礼者ヨハネ。フランス語でヨハネは「ジャン」であり、福音書記者ヨハネももちろん、カトリーヌの夫ジャンと同じ名前の聖人である。右パネルに描かれているのはマグダラのマリア。注文主のカトリーヌを示していると推測される。

3つのパネルの背景は一続きとなっており、他のフランドル絵画と同様、その描写は遠くから見ても一人ひとり判別することができるほど緻密である。イタリアで当時制作されていた聖人の絵画の背景を、フランドル風の美しい風景に置き換えたこと、それが、この作品の革新性だ。

作品が生まれた背景

ベルギーの都市トゥルネーの商人ジャン・ブラックの妻、カトリーヌ・ド・ブラバンのために制作された《ブラック家の祭壇画》。ブラック家は当時、フランス王家に連なるヴァロワ家の顧問として、また、銀行家としても高い地位にあったのだ。

1452年、カトリーヌは夫を亡くす。その際、夫を記念するものとして、持ち運びでき、かつ、個人的な礼拝を行うことができる祭壇画を注文したと考えられている。

夫への想い

パネルを閉じると現れる外側の面には、黒字に十字架と頭蓋骨が描かれている。頭蓋骨が示しているのは「自分がいつか死ぬことを忘れてはならない」「そのため現世での贅沢ではなく死後の救済を願ってつましく生きよ」というメメント・モリの思想だ。

これらはともに死を暗示するもの。カトリーヌの、突然世を去った夫への思慕を読み取ることができる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名ブラック家の祭壇画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1452?年 - 1452年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類板、油彩
  • 高さ40cm
  • 横幅60cm
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