作品概要
《アルプスを越えるナポレオン》は、画家のジャック=ルイ・ダヴィットによって制作された作品。制作年は?。

ナポレオンの注文
究極の政治プロパガンダ画家であったダヴィッドはフランス革命の波が収まると、次はナポレオンを積極的に支持し、新皇帝の栄光を讃えるために絵筆を振るった。本作は1800年北イタリア侵略のために、ナポレオンがアルプス越えの行軍を行った際の記念がである。場面は皇帝自らが選び、「跳ね馬に跨がる冷徹な姿」に自分を描くよう画家に指示した。
表現と実際
制作にあたり、なにより大事だったのは、皇帝の肖像がとして相応しいものにすることだった。逆巻く強風にあおられた馬のたてがみと皇帝のマントが、大きくうねって雄大な構図を作っている。だが、他のプロパガンダと同様に、このアルプス越えも事実はさほど大仰ではない。実のところナポレオンは快晴の日を選んでいたし、実際はラバに乗って山越えしたのである。
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