作品概要

ミゼリコルディアの多翼祭壇画》は、画家のピエロ・デラ・フランチェスカによって制作された作品。制作年は1445年から1462年で、サンセポルクロ市立美術館に所蔵されている。

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『ミゼリコルディアの多翼祭壇画』は、ルネッサンス期の画家ピエロ・デラ・フランチェスカによって1445年から1462年にかけて描かれた絵画である。画家の出身地であるトスカーナ州サンセポルクロにある、サンセポルクロ市立美術館に所蔵されている。本作は、中央パネルに「慈悲の聖母」のモチーフで描かれた絵画を配した多翼祭壇画である。

この作品は、1445年にサンセポルクロ村の慈善団体であるミゼリコルディア信心会が、同村出身のピエロに依頼したものである。当初は三年間で完成させるという契約だったが、他の仕事で多忙のピエロはそれを問題にせず、結局完成までに17年の月日を要することとなった。

左側の最も古い二つのパネルには、聖セバスティアヌスとバプテスマのヨハネが描かれている。聖セバスティアヌスのパネルは、ピエロがフィレンツェを訪問した際に見たであろうマザッチオの作品と密接な関係を持っている。1450年頃には聖アンデレ、聖ベルナルディーノの部分を完成させた。イエスの生涯を描いた五つのプレデッラは、そのほとんどが弟子により描かれたものである。

最後に仕上げられたパネルは、中央部に描かれた「慈悲の聖母」であった。聖母マリアは慈悲深げに両手を広げ、マントで信徒を包み込んでいる。教会の屋根にも似た聖母のマントは、奥行きのある空間を作り出している。その中に祭壇画を依頼した信心会の信徒たちを配することによって、平坦になりがちな金色の背景をうまく扱っている。特に聖母マリアは、中世の絵画の伝統と同じように、周囲の人物よりも大きく描かれている。だがブルネレスキから影響を受けた遠近法と、マザッチオに影響された人物の三次元的な描写は、明らかにルネッサンス様式のものである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエロ・デラ・フランチェスカ
  • 作品名ミゼリコルディアの多翼祭壇画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1445年 - 1462年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵サンセポルクロ市立美術館 (イタリア)
  • 種類油彩、テンペラ
  • 高さ273cm
  • 横幅330cm
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