作品概要

プロクリスの死》は、画家のピエロ・ディ・コジモによって制作された作品。制作年は1490?年から1500?年で、ロンドン・ナショナルギャラリーに所蔵されている。

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『プロクリスの死』は、ピエロ・ディ・コジモが描いた油絵である。この絵画は、署名も日付も記されていないが、この作品を所有するロンドン・ナショナルギャラリーでは、確実にピエロの作品であると考えられている。(ピエロは、他の作品にも、署名をしたことがない。)作成年は不明であり、この絵の題材も議論の的となっている。『プロクリスの死』という題名は19世紀から使われているものである。

詩人プーブリウス・オウィディウス・ナーソーの『変身物語』第7巻中のプロクリスが夫ケパロスの腕の中で死ぬ場面にに基づいているのではないか、と言われている。しかし、ロンドン・ナショナルギャラリーは、この題名を採用せず、『神話題材』または『ニンフの死を悼むサテュロス』と表示している。この題材に関する不確実性にも関わらず、この絵画はピエロの作品の中で最も知られている作品である。ピエロのプロクリスの神話に対する関心と、イタリアで最初の演劇とである神話を題材としたニコロ・ダ・コレッジョの『チェファロ』を期に描かれた可能性もあるという説もある。

また、この絵画には矛盾点がいくつも存在する。もし、プロクリスの神話が題材であった場合、彼女の夫も、死に至らしめた矢も描かれておらず、傷の位置もおかしい。そして、プロクリスの死を悼んでいるのは、夫ではなくギ神サテュロス(ロ神ファウヌス)である。これらは、 オウィディウスの話の中には存在しない。ニコロの演劇『チェファロ』の中には、致命的な世話をやく者として登場する。また、この場面を見守る犬にも疑問が残っている。嫉妬深い夫に対するプロクリスの貞操を象徴する、ライラプスであると解釈したくなるが、オウィディウスの話の中では、ライプラスはこの場面以前の段階で石に換えられており、この犬の正体は解決が難しい。背景の遠くに見える川は、黄泉の国にある3つの川の一つではないかと考えられる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエロ・ディ・コジモ
  • 作品名プロクリスの死
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1490?年 - 1500?年
  • 製作国イタリア?
  • 所蔵ロンドン・ナショナルギャラリー (イギリス)
  • 種類油絵、木製パネル
  • 高さ65.4cm
  • 横幅184.2cm
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