作品概要

聖母子と聖ヨハネ》は、画家のコレッジョによって制作された作品。制作年は1515年から1517年で、プラド美術館に所蔵されている。

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イタリア、ローマとフィレンツェ以外の地域で活躍した画家で、コレッジョほど影響力を持っていた画家はいなかった。彼は様々な古典的作品を研究し、その表現技法については卓越したものを持っていた。特に彼がローマに移る以前の初期の作品群には、マンテーニャとレオナルド・ダ・ヴィンチの影響が色濃く残っている。

1515年から1517年にかけて制作された本作品にも、彼らの影響を見て取ることができる。

ダ・ヴィンチからの影響

聖母マリアの履いているサンダルにはマンテーニャの古典的な描写法を取り入れているが、一方で洞穴を舞台にした聖母子はダ・ヴィンチの作品から着想を得ている。

また他にも、草花のリアルな描写やスフマート(ブラシの先を用いて絵の具を叩くように置くことで、輪郭をぼかす技法。《モナ・リザ》などにもその技法が使われており、より現実に近い描写を目指した)などにもダ・ヴィンチの影響をうかがうことができる。

実験的作品

この作品が完成した次の年にコレッジョはローマへ渡り、さらに自身の画法を追究していくことになる。そのためこの作品の時期からほどなくして、ダ・ヴィンチやマンテーニャの影響はしばらく影をひそめることになり、代わりにラファエロやミケランジェロの表現技法を積極的に取り入れることとなる。

この作品は初期の実験的作品として、コレッジョの画風の形成過程を知る上で重要な位置を占めている。本作品は1746年よりラ・グランジャ宮殿の美術ルームに所蔵され、イザベル女王の絵画コレクションの一つとして保存されてきたと伝えられている。

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基本情報・編集情報

  • 画家コレッジョ
  • 作品名聖母子と聖ヨハネ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1515年 - 1517年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類パネル油彩
  • 高さ48cm
  • 横幅37cm
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