作品概要

キリストの復活》は、画家のピエロ・デラ・フランチェスカによって制作された作品。制作年は1463年から1465年で、サンセポルクロ市立美術館に所蔵されている。

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『キリストの復活』は、ルネサンス期のイタリアの画家ピエロ・デラ・フランチェスカによって1460年代に制作されたフレスコ画である。現在は美術館となったサンセポルクロ宮殿の壁画として描かれた。入り口に面した壁の高い位置に描かれたこの作品は、「聖なる墓」という意味であるサンセポルクロの町の名前にちなんだ主題を持っている。

画面の中央でイエスが自身の墓である石棺に足をかける姿でもって、その「復活」の瞬間を描いている。イエスは厳格な表情で、死への勝利を表す白地に赤十字の旗を持ち、四人の眠る兵士の上に堂々と立っている。兵士はあるいはキリストの聖なる光によって死んでしまっている可能性もある。

夜明けの薄明りに満たされた風景にもある種の象徴的な意味がある。右側の茂った若木と左側の裸の木の対比は、キリストの復活の光を通した人類の刷新を暗示している。槍を持った兵士は身体構造上ありえない姿勢をとっており、さらに足がないように見えるが、おそらく構成を崩さないようにあえてこのように描かれていると思われる。キリストの下でこちらに顔を向けて眠っている茶色い鎧の兵士は、画家の自画像であるとも言われている。兵士の頭と旗の柄が接触しているのは、神との接触を表している。

この作品は通常あまり見られないことだが、二つの消失点を持っている。一つはキリストの顔の中心で、もう一つは兵士の顔が下から見られるように描かれていることから、石棺の中心にある。石棺の上辺は二つの視点の境界になっている。背景の丘の稜線は、二つの視点間の移動が不快感を呼び起こさないようにという意図のもと、急なものになっている。

この絵に関する有名な逸話がある。第二次世界大戦中、アンソニー・クラーク大尉率いるイギリス軍が、ドイツ軍占領下のサンセポルクロを爆撃するために進軍していたとき、クラーク大尉の脳裏に過去に読んだエッセイの言葉がよみがえった。イギリスの小説家ハクスリーがこの絵を評した「世界最高の絵画である」という言葉だ。それによりクラーク大尉は爆撃を中止させ、サンセポルクロの町は砲火を免れた。「世界最高の絵画」が町を守ったのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエロ・デラ・フランチェスカ
  • 作品名キリストの復活
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1463年 - 1465年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵サンセポルクロ市立美術館 (イタリア)
  • 種類フレスコ画
  • 高さ225cm
  • 横幅200cm
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