作品概要

ハルピュイアの聖母》は、画家のアンドレア・デル・サルトによって制作された作品。制作年は1515年から1517年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

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『ハルピュイアの聖母』は、ルネッサンス時代の画家アンドレア・デル・サルトによって1515年から1517年にかけて制作された油彩の祭壇画である。フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されている。ジョルジョ・ヴァザーリによって絶賛された本作は、彼の代表作であると言えるだろう。

聖母マリアは、画題にもなっているハルピュイアの彫刻が施された台座の上に立っている。ハルピュイア(ハーピー)はギリシャ神話に登場する女面鳥身の生物である。少なくともジョルジョ・ヴァザーリやフィレンツェの同時代人はこれをハルピュイアだとみなしていたが、現代では「ヨハネの黙示録」に登場するイナゴを表現しているのではないかと唱える美術家もいる。いずれにせよ、悪の力が聖母マリアによって踏みつけられるということを表している。左に聖ボナヴェントゥラ、右に使徒ヨハネが描かれ、聖母子の足元には二人のプットーがいるが、これは特定のエピソードによらず画面内に聖人を一堂に描く「聖会話」という様式である。

人物が描き出す三角形の構図は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作風を思わせるものがある。異教徒の神話の生物であるハルピュイア(もしくはイナゴ)は、ここでは誘惑と罪を表す。聖母マリアは上に立ちはだかり、これに打ち勝っている。幼子キリストはよく描かれるような赤子姿ではなく、やや成長した姿であり、筋肉質な体はコントラポストの姿勢をとっている。プットーを見下ろすキリスト、およびプットーは、まじめな雰囲気の大人達とは対照的な茶目っ気を持って描かれている。

トルコの作家サバハッティン・アリの小説『毛皮のコートを着たマドンナ』には、本作の聖母マリアの描写がある。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンドレア・デル・サルト
  • 作品名ハルピュイアの聖母
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1515年 - 1517年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類油彩画
  • 高さ208cm
  • 横幅178cm
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