作品概要

アンヌンツィアータの多翼祭壇画》は、画家のペルジーノによって制作された作品。制作年は1504年から1507年で、アカデミア美術館に所蔵されている。

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『アンヌンツィアータの多翼祭壇画』は、イタリアの画家フィリッピーノ・リッピ(1457-1504)によって描き始められ、彼の死後、同じくイタリアの画家ペルジーノに引き継がれ完成された作品である。中央パネルは現在、フィレンツェにあるアカデミア美術館(キリストの降架)とアンヌンツィアータ教会(聖母被昇天)に分かれて所蔵されている。本作は他に六つのパネルを持っており、それぞれアルテンブルクのリンデナウ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ローマ国立絵画館 、南アフリカのプライベートコレクションに所蔵されている。

この作品はもともと、アンヌンツィアータ教会の祭壇のためにフィリピーノ・リッピに依頼されたものである。リッピはレオナルド・ダ・ヴィンチに既にこの仕事を譲っていたが、ダ・ヴィンチは1502年にチェーザレ・ボルジアの元で働くことになり、本作の制作から身を引いた。1504年にリッピが没したとき、中央パネルはペルジーノによって完成されていた。完成当初、構成に新鮮味が欠けているとしてフィレンツェの人々に激しく批判された。当時ペルジーノは大量の仕事の依頼をこなしており、同じ下絵を流用することが多かったためである。

この作品はもともと「聖母被昇天」と「キリストの降架」の二つのパネルで構成されていたが、後に二つに分けられて「キリストの降架」はアカデミア美術館に移されることになった。教会に残っている「聖母被昇天」は、ペルジーノがフィレンツェで描いた最後の作品となった。祭壇画の枠は、建築家バッチョ・ダーニョロのデザインによるものである。

「キリストの降架」のパネルでは、キリストが十字架から降ろされる場面が描かれている。画面中央左には気絶する聖母マリア、中央にはマグダラのマリアがおり、右側で驚いたような姿勢をしているのは使徒ヨハネである。美術史家ジョルジョ・ヴァザーリによれば、作品の上部はフィリッピーノ・リッピにより描かれたもので、未完成だったキリストはペルジーノによって仕上げられた。人物の穏やかな表情や遠くまで広がる背景などの特徴を持った作品の下部もペルジーノによるものであると考えられる。

また本作のプレデッラは、現在アメリカの美術館に所蔵されている。所蔵先は以下の通り。

・「キリストの降誕」(26.7×42.6cm)、「キリストの洗礼」(26.7×42.6cm)、「サマリアの女」(26.7×42.6cm)、「我に触れるな」(26.7×42.6cm):シカゴ美術館

・「キリストの復活」(27×45.7cm):メトロポリタン美術館

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基本情報・編集情報

  • 画家ペルジーノ
  • 作品名アンヌンツィアータの多翼祭壇画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1504年 - 1507年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵アカデミア美術館 (イタリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ334cm
  • 横幅225cm
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