作品概要

キリストの哀悼》は、画家のフラ・バルトロメオによって制作された作品。制作年は1511年から1512年で、フィレンツェ ピッティ美術館に所蔵されている。

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1511年頃にフラ・バルトロメオが描いたといわれる「キリストの哀悼」は、1529年に破壊されたフィレンツェのサン・ガッロ教会を飾っていた祭壇画である。

作品は、聖人の頭部にあたる上部が切り取られている。この破損は、1667年の美術品目録においてすでに記述されていることから、教会破壊時に被った破損ではないかといわれている。現在はフィレンツェのピッツィ美術館が所有していることから、「ピッティのピエタ」の別名がある。

ペルジーノの影響

作品は明らかにペルジーノの「キリストの哀悼」に強い影響を受けている。ペルジーノの「キリストの哀悼」も、現在はピッティ美術館所蔵である。死せるキリストの体や、彼を支えて嘆き悲しむ人々のポーズまで、ペルジーノの作品と酷似している。しかし、フラ・バルトロメオの「キリストの哀悼」は、色彩も人々の表情もよりドラマチックになっているのが特徴である。

とくに、キリストの両足をかき抱き嘆き悲しむマグダラのマリアの表現は、ペルジーノの作品には見られない。

画風

一連のドラマが進行する背景は、聖書に登場するゴルゴタの丘というよりも、ウンブリアの景色を写したといって差し支えないであろう。ラファエッロの影響を受けたと思われる宗教画特有の荘重な構図とともに、フラ・バルトロメオが1508年にヴェネツィア滞在中に学んだ鮮やかな色彩が作品をさらに表情豊かにしている。

また、スポットライトのような強い光が一連のドラマを照らしているのがよくわかる。とくにマグダラのマリアの白い袖が真珠のように光っていることでも、それは顕著である。

頭部が切れて名前が不明の二人の聖人は、推測では聖ピエトロと聖ヤコブというのが通説である。

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基本情報・編集情報

  • 画家フラ・バルトロメオ
  • 作品名キリストの哀悼
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1511年 - 1512年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ ピッティ美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ158cm
  • 横幅199cm
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