作品概要

大会議場の祭壇画》は、画家のフラ・バルトロメオによって制作された作品。制作年は1510年から未完年で、フィレンツェ サン・マルコ修道院に所蔵されている。

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その名の通り、フィレンツェのヴェッキオ宮殿の大会議場を飾るはずであった祭壇画は当初、フィレンツェ共和国大統領ピエール・ソデリーニがフィリッピーノ・リッピに注文をしたものであった。

ちょうど、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロが「アンギアーリの戦い」を描こうとしていた壁の、真正面に位置するはずの祭壇画であった。

ところが、1504年にフィリッピーノ・リッピが死去。1510年11月になって、フラ・バルトロメオに改めて発注されている。

1513年1月5日は、祭壇画は現在我々が目にするスケッチが完成していたはずである。フラ・バルトロメオの友人で同じく画家であったマリオット・アルベルティネッリが日記に記していることから、その事実は証明されている。

しかし、1512年8月にフィレンツェの共和国政府が崩壊し、作品の報酬が払われるか微妙になった。新政府は、絵の完成のために100フィオリーニを予算として計上しているが、フラ・バルトロメオはほかの仕事に従事することを選び、作品は未完のまま終わった。彩色はされないまま、サン・マルコ修道院に飾られていたという。

この作品を描くためのフラ・バルトロメオが残した数々のスケッチは、ロサンジェルスのゲッティ美術館に保管されている。

巨大な祭壇画には、中央に聖母子、その母子を聖アンナが膝に抱えている構図となっている。聖母マリアの母である聖アンナは、恍惚の表情を浮かべ天を仰いでいる。頭上の天使たちはそれぞれ楽器を奏でており、中心で一冊の本を支えている天使が二人いる。開かれた本には、「アルファ」と「オメガ」が描かれる予定であった。

視線を下に移すと、聖母子の周りにはさまざまな聖人が取り巻いている。

十字架を抱えて聖母子を見上げるまだ子供の洗礼者ヨハネ、その対角線上には聖女レパラータが描かれている。ヴァザーリは、その聖人たちの表現方法を絶賛したと伝えられている。

三角形の中に人々が描かれる構図は1500年代初頭にベッリーニやラファエロがよく用いたものであり、優美な画風は1500年代の流行を余すところなく映しているとえよう。

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基本情報・編集情報

  • 画家フラ・バルトロメオ
  • 作品名大会議場の祭壇画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1510年 - 未完年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ サン・マルコ修道院 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ444cm
  • 横幅308cm
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