作品概要

救世主と四人の福音者》は、画家のフラ・バルトロメオによって制作された作品。制作年は1514年から1516年で、フィレンツェ ピッティ美術館に所蔵されている。

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44才という短い人生であったフラ・バルトロメオが、晩年に描いた一枚「救世主と四人の福音者」。

フィレンツェの富裕な商人サルヴァトーレ・ビッリがフラ・バルトロメオに注文した一枚で、タイトルには注文主の名前にちなんで「Salvator mundi(救世主)」の文字が残る。作品は、ビッリ家の礼拝堂があったフィレンツェのサンティッシマ・アヌンツィアータ大聖堂に置かれていたが、現在はピッティ美術館に所蔵されている。「救世主と四人の福音者」は、旧約聖書に登場する預言者「ヨブ」と「イザヤ」の二作品と共に飾られていた。しかし、この作品は数奇な運命をたどることになる。

サンティッシマ・アヌンツィアータ大聖堂から、メディチ家の当主によって彼らが所有するヴィッラや宮殿をたらい回しにされた三作品は、1799年にフランス軍によってパリに持ち去られた。このときにはすでに、数々の移動中に受けた損傷で絵は見る影もなかったという。1801年に、パリにおいて初めて修復された。

しかし、1806年にふたたび大きな損害を受け、作品はその形まで変容させられることになった。現在、この作品がほぼ正方形であるのは、このときの損害が原因である。

1816年、フランスの王政復古の折にイタリアに返還された。「ヨブ」と「イザヤ」は現在ウフィッツィ美術館に、「救世主と四人の福音者」はピッティ美術館の所有となり、三作品は離ればなれになっている。

中央のイエスキリストは、聖体の秘蹟を思わせる杯の上に乗っており、その杯の下には「Salvator Mu[n]D[i]」の文字が碑文のように書かれている。そのイエスを、両脇でかわいらしい天使二人が支えている。杯の下部の円のなかには、イエス・キリストが天においても地上においても力を持つことを示すように、太陽と自然が描かれている。

イエスの周りに立つ四人の福音者たちは、きれいな円をなぞるように描かれており、その人間味あふれる表情が印象的である。

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基本情報・編集情報

  • 画家フラ・バルトロメオ
  • 作品名救世主と四人の福音者
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1514年 - 1516年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ ピッティ美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ203,5cm
  • 横幅282cm
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