作品概要

神の栄光を讃えるマグダラのマリアとシエナの聖カテリーナ》は、画家のフラ・バルトロメオによって制作された作品。制作年は1509年から1509年で、ルッカ ヴィッラ・グイニージ国立博物館に所蔵されている。

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1508年、フラ・バルトロメオはヴェネツィアのムラーノ島にあるドメニコ派修道会で制作活動をしていた。その際、ヴェネツィア派の重鎮であったジョヴァンニ・ベッリーニとジョルジオーネの作品に触れ、また色彩豊かなヴェネツィア派の作品に大きな衝撃を受けた。

その影響が反映されたのが、1509年に描いた「神の栄光を讃えるマグダラのマリアとシエナの聖カテリーナ」である。しかし、ヴェネツィアではこの作品を巡って金銭問題が勃発、フラ・バルトロメオは作品をルッカで完成させた。この作品は現在も、ルッカのヴィッラ・グイニージ国立博物館が所蔵している。

「神の栄光を讃えるマグダラのマリアとシエナの聖カテリーナ」は、作品の上部と下部がはっきりとしている作品である。

上部には天使たちに囲まれた栄光の神が描かれ、下部には二人の聖女がひざまづいた姿で表されている。左側で赤い衣服を身につけ小瓶を手にしているのがマグダラのマリア、反対側で修道服を身につけて足下に百合の花を置いているのがシエナの聖カテリーナである。マグダラのマリアは、鑑賞者である我々のほうを向いているが、聖カテリーナはひたすら神を見上げて横顔だけをこちらに見せている。

神は、軽やかな動きの美しい天使たちに囲まれ、「アルファとオメガ」と書かれた本を手にしている。これは、新約聖書のヨハネの黙示録に残された言葉である。

その構図は、ペルジーノの作品から強い影響を受けている。また、全体のバランス感はペルジーノの弟子であったラファエロの影響が濃く感じられる作品である。

背景部分は非常に低い位置から始まっており、人物たちがさらに大きく浮かび上がるよう工夫されている。また、背景のぼかした描き方は、間違いなくレオナルド・ダ・ヴィンチの技法であるが、その鮮やかな色彩はヴェネツィアでフラ・バルトロメオが学んだものである。フランドル派の画風を感じさせるのは唯一、聖カテリーナの足下に置かれた百合の花で、まるで鑑賞者に手渡されるかのようにぽつんと描かれているのだ。

広々とした空間や、金色を使わない抑えたトーンの静かな画風からは、30代半ばのフラ・バルトロメオの技量が伝わってくる。

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基本情報・編集情報

  • 画家フラ・バルトロメオ
  • 作品名神の栄光を讃えるマグダラのマリアとシエナの聖カテリーナ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1509年 - 1509年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ルッカ ヴィッラ・グイニージ国立博物館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ361cm
  • 横幅236cm
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