作品概要

テーベ》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1420?あるいは1460年頃年から?で、フィレンツェ アカデミア美術館に所蔵されている。

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パオロ・ウッチェッロが晩年に描いたとされる「テーベ」。

現在はフィレンツェのアカデミア美術館が所蔵しているが、作品は「サン・ジョルジオ・デッロ・スピリト・サント修道院」に残されていたものである。

作者と制作年についてはさまざまな説があり、美術史家たちの間でも論争となってきた。パオロ・ウッチェッロとする説、その弟子の作品とする説、また制作年も1420年から1470年までさまざまである。

「テーベ」の特徴は、むき出しの風景の中に無秩序に描かれた聖職者たちである。洞穴や川、断崖絶壁や田園風景の中に、多数の聖職者が描かれている。中央上部に小さく描かれているのは、聖痕を受ける聖フランチェスコ、その下の洞穴には十字架を拝む聖ヒエロニムスがいる。聖ヒエロニムスのアトリビュートである「眠れるライオン」と「枢機卿の帽子」が地面に描かれているのが見える。左下の洞穴には、フランスの聖人クレルヴォーのベルナルドゥスが描かれている。彼は、アーモンドの型に入った聖母を拝んでおり、聖母の周辺には赤い智天使が飛んでいる。

そのほか、正体が不明の聖人も多く、なんの目的で描かれたのか謎が多い。

美術史家によっては、パオロ・ウッチェッロの晩年にあたる1460年から1470年頃の作品と主張する人もいるが、背景の描き方には中世風の描写も多い。極端に細い木やむき出しの岩の描き方などは、とくに堅さが残る。しかし、右手奥に描かれた「雲」のうねりは、パオロ・ウッチェッロが1456年頃に描いた「聖ゲオルギオスとドラゴン」のなかの雲の描写と告知しており、謎が謎を呼ぶ作品といえる。

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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名テーベ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1420?あるいは1460年頃年 - 不明
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ アカデミア美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ83cm
  • 横幅118cm
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