作品概要

コルプス・ドミニのプレデッラ》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1467年から1468年で、ウンブリア国立美術館に所蔵されている。

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マルケ州ウンブリアの国立美術館にある「コルプス・ドミニの祭壇画」と呼ばれる作品は、ヨース・ファン・ワッセンホフが描いた祭壇画部分と、パオロ・ウッチェッロが描いたプレデッラ(祭壇前の台座)によって構成されている。

この祭壇画の誕生には、数々の苦難があった。

ウルビーノの信者会「コルプス・ドミニ」が、祭壇画の制作を初めて依頼したのは1455年頃。フラ・カルネヴァーレに依頼された祭壇画は結局、金銭問題も絡んで実現しないまま終わり、1467年にウルビーノに姿を現したパオロ・ウッチェッロに改めて制作が依頼された。

1468年に、パオロ・ウッチェッロは「聖体の奇跡」をテーマに6枚のパネルを制作し、プレデッラは完成した。当時のパオロ・ウッチェッロは、遠近法に取り憑かれたようになっており、一流の画家とはみなされていなかった。そのため、パオロ・ウッチェッロの報酬は月額でわずか21ボローニャ貨であったという。ちなみに、18ボローニャ貨で当時は一足の靴が購入できた。

その後、パオロ・ウッチェッロは祭壇画を描かないまま終わった。理由は不明である。

そのため、1469年には信者会はピエロ・デッラ・フランチェスカに祭壇画の制作を依頼、しかしピエロも制作には関わらず、結局1474年にヨース・ファン・ワッセンホフによって祭壇画が完成したのである。

パオロ・ウッチェッロが制作したプレデッラは、13世紀のパリに伝わる「聖体の奇跡」の物語がテーマになっている。

赤色が美しく、完璧なまでの遠近法が駆使され、6枚のパネルは見事に物語の起承転結を描いている。

モザイクの並びが完璧な床の描写、それぞれのシーンを取り巻く自然の描写などから、鑑賞者が自然に主人公たちへと視線が吸い寄せられる構図となっている。

有名な2枚目のパネルには、モザイクの床と木製の天井画が作品に奥行を与えており、暖炉に置かれた鍋からは血が流れ出ている。これが、イエスの遺骨であるためである。一枚の壁によって隔てられた左側の大きな空間にユダヤ人とその家族が、右側に扉をこじ開けようとする兵隊たちの群れが所狭しと描かれており、パオロ・ウッチェッロの晩年の技量が伺える傑作である。

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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名コルプス・ドミニのプレデッラ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1467年 - 1468年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウンブリア国立美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ43cm
  • 横幅351cm
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