作品概要

天地創造と原罪》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1420年から1425年で、フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ教会に所蔵されている。

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20代前半から半ばのパオロ・ウッチェッロが、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の柱廊に残した2枚のフレスコ画は、それぞれ「天地創造と原罪」がテーマになっている。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の柱廊は、1420年から1440年にかけて「創世記」をテーマに当時の一流の画家たちがフレスコ画を描いたことで知られている。別名を「緑の柱廊」と呼ぶのは、酸化鉄とケイ酸を減量にした緑色の粉でフレスコ画を描いたことに由来する。

このフレスコ画は1855年に修復されたにもかかわらず、1966年にフィレンツェをおそった大洪水で大きな被害を受けた。現在は、柱廊からはがされてふたたび修復され、1983年に教会に戻された。しかし被害は甚大で、フレスコ画はオリジナルからはほど遠い姿となっている。

パオロ・ウッチェッロが描いた2つのテーマは、上部に神が動物を創りだしている「天地創造」が、下部にアダムとエバが登場する「原罪」として描かれている。

「天地創造」では、神が「犬」、「ウサギ」、「牛」といった「忠実」を象徴する動物を想像しているのが見える。また、反対側では、生まれたばかりのアダム画立ちあがるのに手を貸している神がいる。「天地創造」は半月形に描かれており、洗礼堂入口の扉の上部を飾っていたと推測されている。

「原罪」では、左側で神がエバを創造しており、右側にエデンの果物を食べる「原罪」のシーンが描かれている。牧歌的な雰囲気が充分にあふれた作品には、神の国にふさわしく花が咲き乱れ木々には実が成っていた様子が見える。大きな被害を受けて絵が確認できない左下には、エバを創造するさいにその肋骨の一本を使ったといわれるアダムが横たわっていたと言われている。

右側では、女性の顔をした蛇が木に巻きついて、エヴァに「この果物を食べなさい」と訴えるように強い視線を向けているのがわかる。ときを同じくして、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・カルミネ教会のブランカッチ礼拝堂にマソリーノが描いた「誘惑」と、非常によく似た構図になっているのが興味深い。

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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名天地創造と原罪
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1420年 - 1425年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 (イタリア)
  • 種類フレスコ画
  • 高さ488cm
  • 横幅478cm
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