作品概要

クアラーテのプレデッラ》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1433年から1434年で、フィレンツェ サント・ステファノ・アル・ポンテ美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

教会内で司祭が説教を行う祭壇部分の下を、イタリア語で「プレデッラ」と呼ぶ。この作品は、「クアラーテのプレデッラ」と呼ばれているが、クアラーテにあったサン・バルトロメーオ教会から発見されたものであるため、この名前がついている。

現在は、パオロ・ウッチェッロの作品として認められているが、過去にはその作者としてベアート・アンジェリコやジョヴァンニ・ディ・フランチェスコの名があがっていた時代もあった。また、ドメニコ・ヴェネツィアーノやマッサッチョとの相似性も話題になる作品である。推定では、パオロ・ウッチェッロが20代の後半に描いたとされており、彼の代表作「プラートのアッスンタ礼拝堂のフレスコ画」に比肩する傑作と名高い。

作品は、楕円形をした3枚の作品から成り立っている。

真ん中に、イエスの誕生を祝う「東方三博士の礼拝」、両際に「パトモス島の聖ヨハネ」と「聖ヤコブと聖アルサノ」となる。

横長の作品であるため、背景と人物のスケールがアンバランスである。にもかかわらず、密に描かれた木々は、後の「夜の狩猟」に通じる遠近法が用いられている。どのような細い筆を使ったのかと首をかしげたくなるほど細い線で細部まで綿密に描かれており、イエスの誕生という聖書の中でも重要なシーンにふさわしい緊張感と盛り上がりが感じられる。

また「東方三博士の礼拝」は、伝統に忠実に右から左へとシーンが進むようになっており、その周りを動物や自然が囲んでいる構図である。そして、馬小屋の細い柱は、イエスの人生を象徴するように「十字架」に見立てられている。背景には、山や湖が描かれて作品におとぎ話のような魅力と奥深さを与えており、小品ながら人々を魅了する傑作である。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名クアラーテのプレデッラ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1433年 - 1434年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ サント・ステファノ・アル・ポンテ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ20,5cm
  • 横幅178cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • クアラーテのプレデッラの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。