作品概要

キリストの誕生》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1443年から1443年で、フィレンツェ サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に所蔵されている。

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1430年代から40年代、パオロ・ウッチェッロが最も充実した制作活動を送っていた時代に制作された作品のひとつ「キリストの誕生」。

ウッチェッロが下絵を描いた「キリストの復活」と同様、フィレンツェのドゥオモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会に飾られている。

ステンドグラスとして制作されたこの作品は、下絵をパオロ・ウッチェッロが、ステンドグラスの制作をガラス職人であったアンジェロ・リッピが行った。この下絵制作により、パオロ・ウッチェッロは「キリストの復活」と同様、1443年に40フィオリーニという高額の報酬を受け取った記録が残っている。

「キリストの誕生」は伝統的な構図を踏襲し、生まれたばかりのイエス・キリストが作品の中心に位置し、そのイエスを拝む聖母マリアと羊飼いたちが左側に、養父である聖ヨセフが眠り込んだ姿で右側に描かれている。

聖家族の後ろには、牛やロバがおり、その上には崩れかけた馬小屋の屋根が見えている。さらにその上に、イエスキリストの誕生を当方の三博士に知らせてベツレヘムにまで導いたという伝説に基づき、「ベツレヘムの星」が描かれている。

作品は、円形と縦横の線が優美に交差する構成となっていて、パオロ・ウッチェッロの下絵の見事さをガラス職人アンジェロ・リッピがその技量で見事に表現している。細部まで描かれた聖家族の足下の草花、聖母マリアの衣装など、二人の芸術家のこだわりが印象的である。

とくに、豪奢な衣装をまとい光輪を頭に懐く聖母マリアがこの作品中に占める割合が大きく、ウッチェッロが生まれたばかりのイエスではなく聖母マリアに焦点を集めたのは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が聖母マリアの名を冠していることに由来しているのだろう。

優美な作品を囲むのは、赤を基調にして白の花心をもつ花々で、こちらも「花の聖母の大聖堂」の名にふさわしいものになっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名キリストの誕生
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1443年 - 1443年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (イタリア)
  • 種類ステンドグラス
  • 高さ473cm
  • 横幅473cm
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