作品概要
《ジョヴァンナ・トルナブオーニ》は、画家のドメニコ・ギルランダイオによって制作された作品。制作年は1488年から1490年で、ティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている。

『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』はルネサンスのイタリア人画家、ドメニコ・ギルランダイオによって描かれた。『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』は、1488年に作成され、ティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている。
『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』には、ジョヴァンナ・デッリ・ アルビッツィが描かれている。ジョヴァンナはフィレンツェの高貴な生まれの女性であり、ロレンツォ・トルナブオーニと結婚した(ロレンツォ・デ・メディチの母の実家である、トルナブオーニ家に嫁いだ)。ジョヴァンナは1488年に出産が原因で亡くなっている。絵の背景に描かれた紙片には、イタリア語で『1488』と彼女の亡くなった年が記載されている。
『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』は、実は彼女の死後である、1489年から1490年頃に描かれている。
絵に描かれた女性がジョヴァンナだと判別されたのは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会にある、トルブオーニ礼拝堂に描かれた別の肖像画(『エリザベト訪問』の右側の集団の中に、ジョヴァンナも描かれている)に、同じ髪型の女性が描かれていたためだ。
『ジョヴァンナ・トルナブオーニ』には、高貴なベスト(15世紀のイタリア・ルネサンス絵画では良く見られる衣装)に身を包んだ、横を向いた若い女性が描かれている。
ジョヴァンナの後ろ側に当たる右側には、(おそらくロザリオである)サンゴのネックレスが掛けられており、1世紀の詩人、マルティアリスのエピグラム(風刺詩)の引用がラテン語で刻まれた、閉じかけの祈祷書が描かれている。
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