作品概要

聖人たちの礼拝》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1436年から1436年で、カールスルーエ州立美術館に所蔵されている。

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ドイツのカールスルーエ州立美術館に残る「聖人たちの礼拝」。

正確には、描かれてる聖人は聖ヒエロニムス、マグダラのマリア、聖エウスターキオである。

1436年頃に制作されたと推測されているテンペラがはしかし、由来がはっきりしていない。

通説では、ボローニャのサンティ・ジローラモ・エ・エウスターキオ教会のために描かれたことになっている。パオロ・ウッチェッロがボローニャ滞在中の作品と推測される。

しかし、数々の美術史家によってその制作者は現在も異論があり、ロベルト・ロンギやフェデリーコ・ゼーリといった著名な美術史家たちも巻き込んで論争の的になった作品である。いずれにしても、パオロ・ウッチェッロか、あるいはその弟子の手によりものという説が有力である。また、研究者によってはカルメル会修道会の修道女となったパオロ・ウッチェッロの娘アントニアの作品と主張する人もいる。

作品の上部には、生まれたばかりのイエスを拝む聖母マリアと夫聖ヨセフの聖家族が描かれている。聖家族の背後には、殉教のシンボルであるヤシの木、流れ星、牛やロバなどが象徴的に配置されている。

聖家族の上には、パオロ・ウッチェッロの師匠であったロレンツォ・ギベルティの影響を感じさせる後期ゴシック風の天使たちが6人。

作品下部には、3人の聖人たちがひざまずいている。それぞれの聖人の後ろには、アトリビュートが描かれている。聖ヒエロニムスの後ろには、ライオンと枢機卿の帽子、マグダラのマリアは赤い衣服でほどけた髪の毛という姿で、聖エウスターキオはグレーハウンドと鹿が、それぞれのシンボルである。

おそらく、この作品の両脇には2枚の関連した絵画があったと思われ、教会の祭壇画から切断された可能性が高い。

しかし、この作品一枚だけを見ていると、上部と下部がまったく別の作品のように見えるのが印象的だ。

また、聖ヒエロニムス、マグダラのマリア、聖エウスターキオという聖人の組合せも非常に珍しく、謎が多い作品である。


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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名聖人たちの礼拝
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1436年 - 1436年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵カールスルーエ州立美術館 (ドイツ)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ111cm
  • 横幅48,5cm
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