作品概要

夜の狩猟》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1470年から1470年で、オックスフォード・アシュモレアン博物館に所蔵されている。

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70才になろうとしていたパオロ・ウッチェッロの最晩年の作品のひとつ「夜の狩猟」。

ジョルジオ・ヴァザーリによれば、パオロ・ウッチェッロは「遠近法」に取り憑かれるあまり作品制作がおろそかになるほどだったという。そして、考えれば考えるほど困難になる遠近法の技法に頭を悩ませていた、とある。

そのパオロ・ウッチェッロが晩年にたどり着いた作品のひとつ「夜の狩猟」には、数え切れないほどの騎士、家来、狩猟犬、追われる鹿たちが描かれている。

横幅165センチの大画面には、漆黒の空、森の深い緑を背景に、人々や動物が明るいトーンで描かれ、近代の絵画を見ているような錯覚に陥る。

森の木々や人々は、距離感に応じて相応の大きさに描かれており、地面に散乱さんらんする木材は遠近法の起点に向かって置かれているのがわかる。右手に流れる小川も、作品の立体感を演出しており、「サン・ロマーノの戦い」の三部作の中で、2本の槍を描いたものと同じ技法である。

それにもかかわらず、馬や人間の平面的な色遣いや影の不在から、「夜の狩猟」には非現実感がただよう結果となった。また、人間の配置が、近代のバレエの劇を見ているようだ、と表した美術批評家もいる。

地面に敷き詰められた草花、自然の木々の細かな写実は、パオロ・ウッチェッロが生涯忠実であり続けた後期ゴシックの伝統をそのまま受け継いでいる。パオロ・ウッチェッロが、中世とルネサンスの狭間でその仲介を果たした芸術家といわれるのは、こうした画風が原因となってるのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名夜の狩猟
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1470年 - 1470年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵オックスフォード・アシュモレアン博物館 (イギリス)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ65cm
  • 横幅165cm
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