作品概要

ミケーレ・アッテンドロの仲裁》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1438年から1438年で、パリ・ルーヴル美術館に所蔵されている。

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パオロ・ウッチェッロが描いた「サン・ロマーノの戦い」三部作、最後の一枚である。現在は、ルーヴル美術館が所蔵している。

ほかの2枚と違い、背景は自然も描かれず、地面には戦争の犠牲者や武具も描かれていない。戦争の仲裁に入った傭兵ミケーレ・アッテンドロと、彼を取り巻く騎兵たちだけが描かれている。実際に戦争に参加していないミケーレ・アッテンドロが主役であるため、ウッチェッロが得意とする遠近法を駆使する条件が揃っていなかった作品なのである。

また、制作年にも諸説があり、ほかの2枚に比べてあまりに画風を異にするため、最初の2枚を描いた数年後に制作したのではないかとも言われている。

歴史的には、ミケーレ・アッテンドロがサン・ロマーノの戦いの調停役であったことは間違いない。

フィレンツェ軍は、戦闘の最初は優勢であったものの、数時間後には指揮を執るニッコロー・ダ・トレンティーノが後から来た援軍に救助されるという事態に陥り、ダ・トレンティーノは悔し涙を浮かべたというエピソードもある。しかし、ダ・トレンティーノはフィレンツェの実力者コジモ・デ・メディチと親友であり、このエピソードにもかかわらずフィレンツェの英雄として、後にアンドレア・デル・カスターニョにその騎馬像を描かれることになるのである。

作品の主役ミケーレ・アッテンドロは黒い馬を御しており、背景も暗い。優勢で始まった戦闘の、あっけない幕切れをウッチェッロは暗いトーンで表現している。それでも、空に向けて立つ長い槍、風にはためく軍旗などから躍動感は伝わってくる。この作品も、本来は騎兵の鎧に銀が施されていたといわれており、光り輝く鎧を想像するのも興味深い。

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基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名ミケーレ・アッテンドロの仲裁
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1438年 - 1438年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵パリ・ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類多様技法
  • 高さ180cm
  • 横幅316cm
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