作品概要

落馬するベルナルディーノ・デッラ・チャルダ》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1438年から1438年で、フィレンツェ・ウフィッツィ美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

パオロ・ウッチェッロが1438年に描いた「サン・ロマーノの戦い」三部作の2枚目にあたる。

3枚のうち唯一フィレンツェに残った作品であり、描かれた兵士の鎧に本物の銀が薄く施されていることが確認された唯一の一枚でもある。

せめぎ合うフィレンツェ軍とシエナ軍の戦闘シーンの中で、鑑賞者の目は中央の白馬に乗ったベルナルディーノ・デッラ・チャルダに集中する。

勇猛を謳われたベルナルディーノ・デッラ・チャルダであったが、フィレンツェ軍が放った槍を受けて、まさに落馬しようとしているその瞬間をとらえている。彼の白馬は、三部作の1枚目「フィレンツェ軍の先頭に立つニッコロー・ダ・トレンティーノ」に描かれた白馬と、左右対称になるように描かれている。

そのため、この三部作は「落馬するベルナルディーノ・デッラ・チャルダ」を真ん中に、ほかの二枚は左右に飾られていたと推測されている。

画面向かって右側には、指揮官を失おうとするシエナ軍の騎兵が描かれているが、赤茶色の一頭は後ろ脚を蹴り上げていて、まさに逃走しようとしている瞬間である。

左手のフィレンツェ軍が、ベルナルディーノ・デッラ・チャルダを刺し貫く黒い槍と、すでに落馬している兵士を貫いている白い槍は、画面上に三角形を描く結果となり、場面の高揚感を高める役割を果たしている。画面後方の一点に向かう遠近法の基点と、日本の槍が編み目のような役割を果たして距離感を演出しているのだ。

また、重なり合う馬たちは、白と赤と青色で描かれて非現実的ではあるが、ウッチェッロはよくこのような色を使い批判にさらされていたという。

戦争のシーンとしては最高潮の場面をテーマにしているため、折れた槍や散乱した武具が地面に描かれている。そしてなぜか背景には、異様に大きい石弓を持った若者たちがウサギを狩ろうとしており、上部と下部の文節に謎が残る作品である。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名落馬するベルナルディーノ・デッラ・チャルダ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1438年 - 1438年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ・ウフィッツィ美術館 (イタリア)
  • 種類多様技法
  • 高さ182cm
  • 横幅323cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 落馬するベルナルディーノ・デッラ・チャルダの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。