作品概要

若い男性の肖像》は、画家のパオロ・ウッチェッロによって制作された作品。制作年は1431年から1436年で、インディアナポリス美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

1400年代に制作された肖像画は、制作者を特定するのが非常に難しいと言われているが、この作品は間違いなくパオロ・ウッチェッロの作品と確定した珍しい肖像画である。推測制作年は、1431年から1436年。ウッチェッロが30代の頃の作品ということになる。

作品は、プラートのドゥオモ内にあるアッスンタ礼拝堂の一部を飾っていたとみられ、19世紀にこの男性の肖像画の頭部が現在の正方形に切り取られたと伝えられている。

黒のシンプルな衣服に身を包んだ男性は、黒い背景に横顔を見せており、貴族的な高い鼻梁が特徴である。豊かな髪はばっさりと真横に切られて、うなじがあらわになっている。もみあげもなく帽子はかぶらず、1400年代に描かれた富裕なフィレンツェの人々の肖像画とは一線を画している。

黒い背景に黒い服を着ているため、月光を浴びているような錯覚を起こすが、肌はわずかにオレンジがかっているのがわかる。

当時の肖像画に忠実に、モデルは美化されて描かれているが、首の部分に描かれた皺や落ちくぼんだ目、わずかに出た下あごなど、モデルの特徴や年齢ははそのまま描かれており、ウッチェッロの写実力を感じることができる。

プラートのドゥオモに描かれていたことから、実際に「肖像画」として描かれていたのかには疑問が残る作品ではある。しかし、古代ローマ時代の肖像画の影響を受けた横顔には気品が漂い、髪の毛一本一本にまで緊張感が漂う傑作といえる。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家パオロ・ウッチェッロ
  • 作品名若い男性の肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1431年 - 1436年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵インディアナポリス美術館 (アメリカ合衆国)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ61.6cm
  • 横幅61.6cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 若い男性の肖像の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。