作品概要

エステ家の公女》は、画家のピサネロによって描かれた作品。制作年は1435年から1449年で、ルーブル美術館に所蔵されている。

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『エステ家の公女』は後期ゴシック派の巨匠ピサネロによるテンペラ画である。この作品は1435年から1449年の間に制作されたのではないかとされている。

かつてピサネロ作品の多くは他の画家によるものだと考えられていたが、『エステ家の公女』はその様式と滞在先がフェラーラであったことから確固として彼の作品だとされている。またピサネロは同時期に、リオネッロ・デステ侯爵の肖像画と記念メダルを完成させた。

肖像画には、数多くの蝶とコロンバイン(オダマキ属の多年草)の花を背景にした王妃の横顔が描かれている。王妃の額周辺を舞う蝶は魂の象徴とされている。

作品が描かれた過程には当時の若い女性の生き方が垣間見られる。またピサネロは、王妃の周りに自然の要素を融和させることでルネサンス運動の精神を捉えている。

現在『エステ家の公女』はルーブル美術館(パリ‐フランス)に収蔵、展示されている。長年間この絵画の作者がピサネロであることは疑いの余地なしとされてきたが、そのモデルについては今なお謎に包まれいる。

肖像画には極めて若い女性‐成人女性だとは到底考えられない少女が描かれている。背景である煌めく蝶、ナデシコ、コロンバインの瑞々しさに、少女の横顔がくっきりと映えている。高く丸みを帯びた額に見えるよう作られた王妃の髪型は、ルネサンス期のイタリアにおける美しさとされている。

モデルの正体を突き止める手がかりとして唯一強固な基盤があるものは、少女の袖に施された刺繍であり、これはエステ家が所有する両取手の花瓶を表している。さらにこの花瓶は、ピサネロがリオネッロ・デステ侯爵のためにデザインしたメダルの裏側にも見受けられる。

基本情報・編集情報

  • 画家ピサネロ
  • 作品名エステ家の公女
  • 制作年1435年-1449年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ルーブル美術館 (フランス)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ43cm
  • 横幅30cm
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