作品概要

出産のお祝い》は、画家のヤン・ステーンによって制作された作品。制作年は1664年から1664年で、ウォレス・コレクションに所蔵されている。

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《出産のお祝い》は、オランダの画家ヤン・ステーンが1664年に制作した油絵である。

描かれた人物

従来母親に焦点を当てて描いた作品が多い中、ステーンは父親を主人公とした斬新的な描き方をしている。絵画の背景はお産部屋で、親戚や使用人が集まりお祝いをしている。出産を終えたばかりの母親は左奥のベッドに横たわり、スープを飲ませてもらっている。父親は部屋の真ん中に立ち、誇らしげな表情で赤ん坊を抱っこしている。その後ろには部屋をこっそり抜け出そうとしている男性がおり、滑稽そうな表情を浮かべている。

彼は、作者であるステーン自身であると言われている。男性は赤ん坊の頭上に二本指を立て、「妻を寝取られた男」を意味するジェスチャーをしている。この部分は1983年に作品が手入れされて、初めてはっきりと見えるようになった。このジェスチャーは父親以外の全員に見える位置にあり、誰もさほど驚いていない様子から、彼だけが妻が自分を裏切ったことを知らないのだと推測できる。

図像

画面左下には行火(プライパンのようなものの中に熱い炭を入れ、ベッドカバーの下に入れてベッドを温めたのである)が転がっており、「行火は夫婦のベッドで唯一の温もりである」ということわざを示唆している。右下の床に転がっている卵の空は、性交渉を意味する象徴である。

ステーンはこの絵で、父親の地位をとても低いものとして描いている。父親はエプロンと鍵束を身につけ、まるで使用人のような格好をしており、隣の助産婦から賃金をねだられている。右下の若い女性も手を差し出しており、スープを作った代金をねだっているように見える。

この作品を通してステーンは、自分よりかなり若い女性と結婚するとどうなるか、ということを取り上げ、鑑賞者に警告しているのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヤン・ステーン
  • 作品名出産のお祝い
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1664年 - 1664年
  • 製作国不明
  • 所蔵ウォレス・コレクション (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ87.7cm
  • 横幅107cm
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