作品概要

大人が歌えば子どもが笛吹く》は、画家のヤン・ステーンによって描かれた作品。制作年は1668年から1670年で、マウリッツハイス美術館に所蔵されている。

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ことわざから引用されたタイトル

本作のタイトルは、当時のオランダ王国で広く使われたたくさんある諺の中の一つをもじったものである。「悪い見本は悪い行いに繋がる」「子どもは大人を真似する」という意味を持つ。

絵の中、中央の老人が持っている手紙には「そう歌えば、そうピーピー泣く/そう導けば、そう真似する/子どもから老人まで」と書かれており、それに呼応するかのように鳴いている犬が描写され、言葉を模倣するオウムが登場し、「真似」を表現している。

本当に正しいものは何か

彼の絵には、テーブルを囲む陽気だがまとまりがない家族がしばしば登場する。彼自身が育った家庭を反映していると言われている。この作品もしかり。大人、子ども、動物が登場し、食卓を囲んで笑い、飲み、食い、タバコを吸い、音楽を楽しんでいる。

左手の谷間をあらわにした女性は、空のグラスにお酒を継ぎ足してもらい、右手には陽気に笑っている父親が子どもにタバコの吸い方を教えている。この父親こそが、ヤン・ステーン自身の肖像画である。

ステーンはこのような絵を通して17世紀のオランダ家庭の日常を伝えている。そしてその中で、暗に「何が正しくて何が間違っているのか、何を優先すべきなのか」という価値観を示唆している。

作品の特徴

絵のトーンは明るく、ステーンのお気に入りの色合いである紫・バラ色・サーモンレッド・薄黄色・青緑が多く使われている。

ステーンは様々な素材を絵に表現することを得意とした画家である。この絵では床に置かれた水瓶や女性の紫色のスカート、泡立っているお酒など、実に細かいところまで繊細に描写をしている。

基本情報・編集情報

  • 画家ヤン・ステーン
  • 作品名大人が歌えば子どもが笛吹く
  • 制作年1668年-1670年
  • 製作国不明
  • 所蔵マウリッツハイス美術館
  • 種類油絵
  • 高さ134cm
  • 横幅163cm
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