作品概要

牡蠣を勧める男》は、画家のヤン・ステーンによって制作された作品。制作年は1660年から1665年で、ナショナルギャラリー(ロンドン)に所蔵されている。

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《牡蠣を勧める男》は、オランダの画家ヤン・ステーンが描いた油絵画である。この絵はおそらく1660年代の始めに制作されたもので、これと似たものが存在していたと言われている。

風俗画

牡蠣は従来「欲望」の象徴として捉えられ、17世紀のヨーロッパでは精力剤または媚薬として人々に好まれた食材であった。そのため、男性が女性に牡蠣を進めている場面は、セックスの誘いとしても解釈ができる。女性の足は開かれた状態で投げ出され、椅子の側の床には牡蠣の殻がいくつか散乱しており、彼女が売春婦であることを示唆している。

また、左奥の茶色いカーテンで区切られている空間は、人々が欲望を解放させる売春部屋ではないかと推測できる。その部屋の前では、店主らしき老人が牡蠣の殻をせっせと剥き、隣では帽子を被った男性が怒った表情で何かをまくし立てている。

後方の図像

画面後ろの壁際には男女が描かれ、男が女を口説いているようにも見える。その女性の服は手前の女性のものと同じ色が使われており、彼女も売春婦とであると鑑賞者に連想させるが、髪の毛がきちんと結い上げられ、一般のお客さんだとも見て取れる。

画面後方の壁にはアントウェルペンの絵がかけられている。アントウェルペンはベルギーの第二の都市で、当時はヨーロッパの経済の中心であったため、このパブは裕福な人々の娯楽を楽しむ場所を象徴しているとも言える。ヤン・ステーンは人々の日常を細かく捉えた風俗画を得意としており、それがこの絵画からも伝わってくる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヤン・ステーン
  • 作品名牡蠣を勧める男
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1660年 - 1665年
  • 製作国不明
  • 所蔵ナショナルギャラリー(ロンドン)
  • 種類油絵
  • 高さ38,1cm
  • 横幅31,5cm
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