作品概要

贅沢にご用心(乱れた家庭)》は、画家のヤン・ステーンによって制作された作品。制作年は1663年から1663年で、美術史美術館に所蔵されている。

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家族の肖像

絵の中には、まるで劇場のステージさながら、様々な登場人物たちが配置されている。

彼らの中央には、ドレスを着た美しい若い女性が座っている。彼女の服装と誘うような目つきから、彼女が「真っ当な暮らしを送っていない」ことが見てとれる。

当時オランダでは、実家に住み続ける若者は要注意人物である、との考えが一般的だった。まさに中央からこちらを見つめる娼婦の娘がそれに当てはまる。

彼女は酒が注がれたグラスを、父親の両脚の間まで持ち上げているように見える。一方で父親は、説教を説く修道女に対し、にやにやと笑いながらあしらっている。修道女の隣に立つ男性は、肩にアヒルを乗せていることから、クエーカー教徒であることが示唆されている。

しかしだからといって、この作品の主役は娼婦の娘でも、その父親でもない。

主役は眠る母親

この作品の本当の主役は、その後ろで椅子に座り眠っている母親なのである。

室内の状況を見てみると、犬はテーブルの上に上がり、ミートパイを食べてしまっている。奥にいる女の子は、壁付けのキャビネットからなにやら取り出して遊んでいる。女の子の兄と思われる男の子は、パイプを持って吸おうとしている。そしてハイチェアに座っている一番小さな子供は、真珠のネックレスで遊んでいる。

つまりは、母親が、眠りこけていて家庭をまるで気をかけていないことで、家族のこの混沌とした状況を生み出している様子を捉えているのだ。

絵に隠されたメッセージ

本作の上部、家族の頭上を観てみると、剣とかごに入った松葉杖がぶら下がっているのが見てとれる。

これらは奔放な行いをする者にはやがて罰が下る、という意味をもつシンボルである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヤン・ステーン
  • 作品名贅沢にご用心(乱れた家庭)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1663年 - 1663年
  • 製作国不明
  • 所蔵美術史美術館
  • 種類油彩
  • 高さ1050cm
  • 横幅1455cm
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