作品概要

ヴァレ・ロミータの多翼祭壇画》は、画家のジェンティーレ・ダ・ファブリアーノによって描かれた作品。制作年は1410年から1412年で、ブレラ美術館に所蔵されている。

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『ヴァレ・ロミータの多翼祭壇画』は、イタリアの後期ゴシック画家、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノによって1410年から1412年にかけて制作された絵画であり、現在はミラノのブレラ美術館に所蔵されている。元々は、ジェンティーレの生誕地ファブリアーノに近い、ヴァレ・ロミータの聖フランシスコ修道院にあった。本作品の起源は不明であるが、ファブリアーノの君主により依頼されたものではないかと考えられている。

祭壇画のパネルは18世紀に分解されている。中央と下部パネルは1811年にブレラ美術館が修道院から取得し、上部パネルは個人所蔵であったが1901年に購入したものである。ネオゴシック様式のフレームは1925年製である。

中央パネルには聖母の戴冠と三位一体、楽器を奏でる天使たちが描かれている。金の背景の上に人物が浮かび上がっているという描写からは、ジェンティーレがヴェネチアのサン・マルコ寺院で見たビザンチン様式のモザイク画の影響が見て取れる。

左右のパネルには聖人が描かれている。左から、教会の模型を手に持つ聖ヒエロニムス、アッシジの聖フランシスコ、聖ドミニコ、マグダラのマリアである。植物が細かく描かれた庭の上に立つ形で描かれている。マグダラのマリアの手には、金に彫られた香油壺が見える。

上部のパネルには、左から砂漠で祈るバプテスマのヨハネ、ヴェローナの聖ペテロの殉教、聖フランシスコが聖書を読む場面、聖痕を受ける場面が描かれている。

聖ペテロの場面の人物の衣服やヨハネのまとう毛皮を表現するのに使われている点描のような技術に、ジェンティーレの細部へ注目する特徴が表れている。

他にも聖人が描かれていたパネルがあったと考えられているが、現在では失われている。

基本情報・編集情報

  • 画家ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
  • 作品名ヴァレ・ロミータの多翼祭壇画
  • 制作年1410年-1412年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ブレラ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ280cm
  • 横幅250cm
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