作品概要
《ナンバー1, 1950, ラベンダー・ミスト》は、画家のジャクソン・ポロックによって制作された作品。制作年は1950年から1950年で、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

《ナンバー1, 1950, ラベンダー・ミスト》は、アメリカの画家ジャクソン・ポロックにより1950年に制作された絵画である。現在、ワシントン・ナショナル・ギャラリーにて展示されている。
技法
作品は「アクション・ペインティング」を駆使して描かれている。ポロックは、1947年から「アクション・ペインティング」という画法を本格的に展開した。「アクション・ペインティング」は、抽象的表現と形態の融合より創出された、独自の技法である。
塗料を注ぎ掛けながら線を描く「ポーリング」、塗料を撒き散らして滴らせる「ドリッピング」、塗料を粒状に飛び散らす「スプラッタリング」といった技法がある。
自然を主題に
この作品では、アカボナック川が表現されている。セキショウモのある湿地や、壮麗な淡い光が描かれている。
1945年、ポロックは、ニューヨーク州にあるロングアイランド島のイースト・エンドへ移り住む。ロングアイランドでの生活を通して、作品に用いる色遣いは明るくなり、自然を作品の主題とするようになった。
ラベンダー色の表現
作品は、工業用塗料にて描かれている。タイトルにあるようなラベンダー色の塗料は使用されていないが、黒色、白色、朽葉色(小豆色)、橙色、銀色、ストーンブルーが複雑に入り組み、薄紫色の輝きを発している。キャンバス左上の角と上部には、不鮮明で読み取れない文字(象形文字)で「Lavender Mist」と記されている。
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