作品概要
《ナンバー7, 1949, アウト・オブ・ザ・ウェブ》は、画家のジャクソン・ポロックによって制作された作品。制作年は1949年から1949年で、シュトゥットガルト市立美術館に所蔵されている。

《ナンバー7, 1949, アウト・オブ・ザ・ウェブ》は、アメリカの画家ジャクソン・ポロックにより1949年に制作された絵画である。現在、ドイツのシュトゥットガルト市立美術館にて展示されている。
技法
作品は「アクション・ペインティング」と「カット・アウト」を駆使して描かれている。
ポロックは、1947年から「アクション・ペインティング」という画法を本格的に展開した。「アクション・ペインティング」は、抽象的表現と形態の融合より創出された、独自の技法である。塗料を注ぎ掛けながら線を描く「ポーリング」、塗料を撒き散らして滴らせる「ドリッピング」、塗料を粒状に飛び散らす「スプラッタリング」といった技法がある。
同時に、1948年から1950年にかけて、キャンバスの一部を切り抜く「カット・アウト」を施した作品を制作している。この「カット・アウト」による作品には、本作の他に「カット・アウト」(1948~1958年)など全6点ある。
木片による表現
この作品では、非自然的な形象が踊る様子が表現されている。踊る形象は、木片にて表されている。ポロックは、メゾナイト(硬質繊維板)に木片を埋め込み、「ポーリング」により複雑に入り組んだ線を描いた。
木片には木の端切れが糊付けされ、糸が結び付けられている。合わせて、「カット・アウト」により、木片の至る箇所はメゾナイトを含めて小さく切り抜かれている。
数字のタイトル
ポロックの作品には、数字のタイトルのものが多い。数字は普遍である為、鑑賞者に偏見や先入観なく作品を見てもらうのに適しているという考えから、敢えてタイトルを数字にしたと言われている。
こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。