作品概要

無題(女)》は、画家のウィレム・デ・クーニングによって制作された作品。制作年は1966年から1967年で、東京都現代美術館に所蔵されている。

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この作品は、1966年から1967年にかけてウィレム・デ・クーニングによて製作された。

女シリーズ

抽象表現主義の絵画は、作品のことを何かしらのモチーフやテーマを描き写したものという扱いよりもむしろ、画布に対して画家がとる行為自体をとらえ、軌跡として扱うことから、「アクション・ペインティング」とも言われる。

1953年春、デ・クーニングが「女」のシリーズをシドニー・ジャニス・ギャラリーでの個展において発表した際、それが具象への回帰であると批判する声もあったが、彼自身は決して意識的に具象を捨てたことはなかった。その中でも女性像は、1940年代からウィレム・デ・クーニングが一貫して扱ってきたテーマである。

「女」シリーズの中でも、1960年代半ばに描かれた本作では、彼の50年代の女性像においての大きな特徴であったシニカルな笑みは彼のタッチの力強さと大胆な色使いによってかき消され、そのボディーラインは手掛かりと思われるグレーの描線をもってしても殆ど認識することができない。つまり、本来女性像がテーマであるはずなのに、背景なのか肌の色なのか判断がつかずに、ピンクの地に曖昧に立ち現れてくるのみなのである。

絵画の“顔”

ウィレム・デ・クーニングはかねてから、それが具象であるか抽象であるかを一枚の絵画を前にして問題にすることの無意味さを主張していた。また、「すべての絵には顔がある。」とかつて皮肉交じりに言っている。

そして本作においては、見る者に対して、この一見抽象画にも見えるような画面全体がひとつの「顔」として出迎えているともとらえることができる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ウィレム・デ・クーニング
  • 作品名無題(女)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1966年 - 1967年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵東京都現代美術館 (日本)
  • 種類油彩・カンヴァスに貼られた紙
  • 高さ190.5cm
  • 横幅109.2cm
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