作品概要
《アルカディアの牧人たち》は、画家のニコラ・プッサンによって制作された作品。制作年は?。

画家にして哲学者
17世紀には、古代の芸術、特に彫刻を模倣して、新しい古典主義ともいうべきものを作り上げようとする芸術家が現れた。この時期の絵画史に最も強く関わっているのが、おそらくフランスのニコラ・プッサンであろう。プッサンが尊敬を集めているのは、彼が教養の高い人物であったからでもある。「画家にして哲学者」の彼は、自らの作品に古代ギリシアやローマの作品に見られる古典的な理想を熱心に取り込んだ。
画風
人物たちは周りの風景と同じように扱われている。どちらも古典的で、抑制され、理想的で調和している。このように描かれた人物は、前景の主要な位置を占めている。プッサンは我々の注意を、牧人たちが発見したこと、つまり死はあらゆるところに存在するということに向けさせている。墓の上に置かれた骸骨は、回りの者たちに、誰にもいつかは同じ運命が訪れることを印象づけている。
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