作品概要

ユディト》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は1530?年で、美術史美術館に所蔵されている。

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この作品はルカス・クラナハ(父)による油彩画である。画面には『旧約聖書』外典の「ユディト記」に登場する女性の英雄ユディトの上半身が描かれている。彼女はユダヤのベトリアという町に住む美しく財産のある女性で、若くして寡婦となっていた。ある時アッシリアのネブカドネザル王(史実ではアッシリアではなくバビロニアの王)に派遣された軍人ホロフェルネスがベトリアの町を包囲した。町の人々が降伏しようと話し合っているとき、ユディトはそれに反対し、自分が着飾ってホロフェルネスの陣営に行くと言い出した。

彼女が行くと美しいユディトに魅了されたホロフェルネスは快く迎え入れた。ホロフェルネスは酒宴を開き、夜になって彼女を自分の天幕に招き入れた。ユディトは酔って眠ったホロフェルネスの首を剣で落とし、次女と共にベトリアの町に持ち帰った。翌朝司令官が死んだことを知った包囲軍は動揺し、ベトリアの町の人々はユディトの勇気ある策謀のおかげで包囲軍を敗走させることができた。

この絵でユディトは右手に剣を持ち、左手は手前のホロフェルネスの首に置いている。ホロフェルネスの首の断面は生々しく表現されている。ユディトは1530年代の流行の衣装に身を包み、口元はわずかに微笑んでいる。

クラナハはユディトの絵を何枚も描いた。そのうちのいくつかはクラナハによるデザインのもと工房の弟子が描いたものである。当時このような妖艶で、かつ男性の身を滅ぼすような女性の姿を描いた作品はクラナハ工房の「目玉商品」の一つであったからだ。他にも「サロメ」「エヴァ」などのテーマが好んで描かれた。

その中でもこのウィーンに所蔵される『ユディト』はクラナハの真筆と考えられている。

基本情報・編集情報

  • 画家ルーカス・クラナハ
  • 作品名ユディト
  • 制作年不明-1530?年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵美術史美術館 (オーストリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ87.7cm
  • 横幅58.1cm
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