作品概要

ロッテルダムのエラスムスの肖像》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は1530年から1536年で、ボイマンス美術館に所蔵されている。

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この作品はルカス・クラナハ(父)による油彩肖像画である。描かれているのは高名な人文学者であるオランダのロッテルダム出身のエラスムスである。デシデリウス・エラスムス(1467-1536年)はアルプスの北側で最も名高い人文学者であり、ある点においては宗教改革の先駆者でもある。彼はイングランドでトマス・モアと親交を結び、晩年はスイスのバーゼルで出版業者のアドバイザーとして活動するなど、国際的に名声を得た人物であった。

エラスムスの名声は同時代においても全ヨーロッパに轟いており、多くの画家がこぞって彼の肖像画を描いた。その中にはアルブレヒト・デューラーからのやクエンティン・マセイス、ハンス・ホルバイン(子)などといった有名画家たちがいて、クラナハもその一人であった。

エラスムスは宗教改革の先導者の一人であり、クラナハ自身もルターの友人としてルター派の教えを説いたパンフレットを自分の工房で印刷するなど精神的にはプロテスタントに与していたが、同時にドイツにおけるカトリック陣営の代表的存在であったマインツ大司教アルブレヒト・フォン・ブランデンブルクの依頼により多くの祭壇画を制作してもいる。クラナハはキリスト教信仰を真摯に考える宗教改革の協力者であると同時に大工房を運営する敏腕経営者でもあったのである。

クラナハはエラスムスの肖像画を何枚か描いているが、この作品はその中でも最も質が高く、また状態も良い。おそらくエラスムスの生前か、死後すぐに描かれたものと思われる。ただしクラナハ自身はエラスムスと面会した記録がなく、おそらくハンス・ホルバイン(子)の描いたエラスムスの肖像をもとにこの絵を描いたと考えられる。

基本情報・編集情報

  • 画家ルーカス・クラナハ
  • 作品名ロッテルダムのエラスムスの肖像
  • 制作年1530年-1536年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ボイマンス美術館 (オランダ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ19cm
  • 横幅14.6cm
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