作品概要

ぶどうの聖母子》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は1525?年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

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この作品はルカス・クラナハ(父)による油彩画である。描かれているのは幼児キリストを抱く聖母マリアである。ヴィッテンベルクでザクセン選帝侯フリードリヒ賢公の宮廷画家をしていたクラナハのお気に入りのテーマが聖母子であった。クラナハが経営し多くの職人を抱えるヴィッテンベルクの大工房では多くの作品をクラナハの創意、あるいはデザインのもと別の職人が描き、いわば大量生産のようにして同じようなテーマ、同じような構図の絵が制作されていた。

聖母子の絵は非常に成功を収めたクラナハ工房のそのような「製品」の一つであるが、それらの大部分をクラナハは弟子に任せきりにせず、多かれ少なかれ入念に手を入れた。

その中でもこのミュンヘンのアルテ・ピナコテークに所蔵される『ぶどうの聖母』はその質の高さからクラナハ自身がほとんど全てを描いた作品であると考えられている。聖母マリアとキリストはぶどうの房を持っている。このぶどうの房にはキリストとマリア両方に関わる様々な象徴的意味がある。

聖書の解釈によればマリアはワインによって象徴されるキリストを育てるための高貴なブドウの木である。また、ワインを作る際ブドウ絞り機の中で砕かれ赤い汁を出すブドウはキリストが将来経験するであろう受難を暗示する。また別の解釈では、ヨハネによる福音書第15章1-17節にあるように、キリスト自身がブドウの木であり、そこから信者という豊かな枝が萌えいでるのである。このような複数の意味がここに描かれたブドウに込められていると思われる。

この作品はバイエルン王マキシミリアン1世(1756-1825)のコレクションから1824年に現在の所蔵先であるミュンヘンのアルテ・ピナコテークに入った。

基本情報・編集情報

  • 画家ルーカス・クラナハ
  • 作品名ぶどうの聖母子
  • 制作年不明-1525?年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ60.5cm
  • 横幅42.6cm
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