作品概要

キリスト磔刑(1501年)》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は1501年で、美術史美術館に所蔵されている。

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この作品はルカス・クラナハ(父)による油彩画である。この小さなパネルに描かれた『キリスト磔刑』はクラナハがザクセン選帝侯フリードリヒ賢公に招かれてヴィッテンベルクに移る以前の最も早くに描かれた作品である。『キリスト磔刑』はウィーン市内にあるショッテン教会に飾るために注文され、20世紀にクラナハの作品であると判明するまでそこにあった。

ここにはキリストが処刑される場面が描かれている。彼はユダヤの律法を破ったことなどいくつかの罪で十字架につけられることになった。処刑場であるエルサレム郊外のゴルゴタの丘では同時に二人の盗賊も十字架刑に処された。人々が集まる中、一方の盗賊は改悛してキリストの教えに従い、もう一方はキリストに悪態をついたという。十字架の下では福音書記者ヨハネが聖母マリアを伴ってキリストを見守り、キリストは自分の母をヨハネに託した。

キリストの十字架を中心に、両脇にキリストと共に処刑された2人の罪人の十字架を配置し、その下にたくさんの人物を描くというこの絵の構図は特に新しいものではない。この作品の新しさはその感情表現の激しさにある。それはキリストの両脇の2人の罪人の太く、短縮法で描かれ、まるで袋のような形の姿であり、クラナハは同時代のキリスト磔刑を表した木彫から着想を得たようだ。また、十字架の下に集まった人々の興奮した雰囲気や自然の表現もこの絵の印象を決定づけている。

この絵はクラナハがアルブレヒト・アルトドルファーらドナウ派の影響を強く受けていたことを示すだけでなく、むしろ彼がドナウ派の主導者の一人であったということを証明している。また、デューラーの版画からの影響や人物の服装の特徴から、ドイツのニュルンベルクやポーランドのクラクフで修行時代を過ごしたことが推測できる。

基本情報・編集情報

  • 画家ルーカス・クラナハ
  • 作品名キリスト磔刑(1501年)
  • 制作年不明-1501年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵美術史美術館 (オーストリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ58.5cm
  • 横幅45cm
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