作品概要

ハンス・トゥッヒャーの肖像》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1499年で、ヴァイマール城博物館に所蔵されている。

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この肖像画はニュルンベルクの裕福な商人ハンス・トゥッヒャーを表したものである。2枚がセットになった二連肖像画の形式になっていて、もう片方のパネルには彼の妻フェリキタスが描かれている。左上にはデューラーとは別人の筆跡で次のように書かれている。「ハンス・トゥッヒャー、1499年、42歳」。

1824年にこの肖像画とフェリキタスの肖像画はヴァイマールの狩猟館の中にある美術館の所蔵目録に記録されている。つまりその当時2枚の肖像画はヴァイマールの支配者ザクセン・ヴァイマール・アイゼナハ大公の所有であったわけだが、その後1918年以降に大公から現在の所蔵先であるヴァイマール城博物館に移譲されたのである。

この2連肖像画が注文されたのと同じ年に、同じトゥッヒャー家のニコラスとエルズベト夫妻もデューラーにほとんど同じ形式の二連肖像画(カッセル、国立美術館)を注文している。デューラーの師も夫婦の二連肖像画を同じトゥッヒャー家のために数年前に制作していて、デューラーもそれを受け継いだものと思われる。ヴォルゲムートによる作品群、ハンス夫妻の肖像画、そしてニコラス夫妻の肖像画は背景の豪華な織物のカーテンや窓から見える理想化された風景など多くの共通点を持つ。

ハンス・トゥッヒャーはニュルンベルクに古くからある一族の一員で、市参事会の重要なメンバーであった。彼はその高い地位のシンボルである毛皮の襟のついた豪奢な外套を羽織っている。彼の頭部は妻フェリキタスよりも高い位置にあり、柔らかく波打つ髪に縁取られている。顔の特徴は彼の誇り高く、しかも愛嬌のある特質を示している。彼は親指の指輪に加えてもう一つの指輪を持っているが、それは1482年のフェリキタスとの結婚の証である。

基本情報・編集情報

  • 画家アルブレヒト・デューラー
  • 作品名ハンス・トゥッヒャーの肖像
  • 制作年不明-1499年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ヴァイマール城博物館 (ドイツ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ28cm
  • 横幅24cm
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