作品概要

アダムとエヴァ(油彩)》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1505?年から1507年で、プラド美術館に所蔵されている。

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この2枚が対になった作品は1505年から1506年のイタリア滞在からニュルンベルクに帰ってきたデューラーによって1507年に制作された。そのためこの作品にはイタリア美術の影響が色濃く反映されている。

彼は色調を抑制してコントラストをつけ、背景を真っ黒にすることによって、二人の人物が浮かび上がるようにした。デューラーはこの絵の3年前に銅版画でも『アダムとエヴァ』を制作しているが、この絵では二人は幾分ほっそりとした姿で描かれている。

このデューラーによる『アダムとエヴァ』は油彩画では北方芸術における最初の作例である。二人は『旧約聖書』「創世記」に登場する人類の始祖であり、彼らは神によって創られたあと楽園に住んでいた。しかしエヴァは蛇にそそのかされて禁じられていた「知恵の木の実」を食べ、その罪によって楽園を追放されてしまった。それゆえ彼らの思想である人類全てが罪を負い苦しむのだが、キリストが救世主となって人類の罪を償ったというのがキリスト教の基本的な考えである。

彼らは知恵の木の実を食べるまで羞恥心を持たず裸であったと聖書に書かれているため、芸術家にとってはモラルを冒さずに裸体を表現できる格好のテーマであった。

この絵ではエヴァはアダムより白い肌をしていて知恵の木のそばに立っている。右手は枝に置き、左手で蛇から差し出される知恵の実を表すリンゴを持っている。枝に吊られた板には次のように書かれている。「上部ドイツ生まれのアルブレヒト・デューラーは聖母マリアのご出産の1507年後にこれを制作した」。アダムはエヴァのほうを向いていて、すでに実を左手に持っている。一方右手の指は外側に向かって伸びていて、ある種のバランスを保っている。

基本情報・編集情報

  • 画家アルブレヒト・デューラー
  • 作品名アダムとエヴァ(油彩)
  • 制作年1505?年-1507年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類板、油彩
  • 高さ209cm
  • 横幅81cm
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