作品概要

ロザリオの祝祭》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1506年で、プラハ国立絵画館に所蔵されている。

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このパネルはヴェネチアのドイツ人商館の近くにあったサン・バルトロメオ聖堂のドイツ人コミュニティのための祭壇画として制作された。描かれているのはロザリオを人々に授与する聖母子である。ロザリオは祈りの回数を数える数珠状の道具で、このロザリオを使った祈りは絵が制作されたまさにその年、1506年に初めてヴェネチアで公式に許可された。したがってこの絵はロザリオの祈りを推進するロザリオ兄弟会によって依頼されたものと思われる。

デューラーは1505年から1506年までイタリアに滞在しており、イタリアの画家たちやイタリア滞在中のドイツ人の名士らと交際しながらこの絵を含むいくつかの作品を制作した。彼は絵の中に彼が交際していたヴェネチアのドイツ人コミュニティの人々やロザリオに関係する同時代の人、そして自分自身も描きこんだ。

聖母子の左には聖ドミニクスがいる。彼はロザリオを発明したと当時信じられていた聖人である。それゆえ、聖母子とともに人々にロザリオを授けている。
聖人や信者に囲まれて天蓋のついた玉座に座る聖母子絵という構成や色彩に満ちた表現は当時のヴェネチアの大画家ジョバンニ・ベッリーニからの影響を感じさせる。一方で三角形の構図はヴェネチア風ではない。このようにデューラーはイタリア滞在の成果と自らの創意を融合してこの傑作を生み出したのである。

この絵は1606年までサン・バルトロメオ聖堂に架けられていた。その後神聖ローマ皇帝ルドルフ2世に900ドゥカートで購入され、その後もスウェーデンの侵攻や様々な個人コレクターによる売買を経て現在はチェコのプラハにある国立絵画館にある。損傷が激しく、加筆も多いためにデューラーが描いた内容とは異なる部分も多い。個人コレクション、ウィーンの美術史美術館、リヨン美術館にある3点のコピーは特に重要で、これらからオリジナルの様子を知ることができる。

基本情報・編集情報

  • 画家アルブレヒト・デューラー
  • 作品名ロザリオの祝祭
  • 制作年不明-1506年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵プラハ国立絵画館 (チェコ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ162cm
  • 横幅194.5cm
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