作品概要
《パイプを持つ少年》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1905年から1905年で、個人蔵に所蔵されている。

ピカソ24歳の作品
「パイプを持つ少年」は、ばら色の時代(桃色の時代)の作品であり、ピカソ24歳の1905年、フランス・パリのモンマルトルにあった住居兼アトリエ「洗濯船」にて制作された。
キャンバスには、左手にパイプを持ち、花冠を付けたパリの少年が描写されている。ピカソは相当の時間を費やし、少年のポーズ、腕の高さ・角度を決めたという。
加筆された花冠
作成当初、少年は花冠を付けていなかったが、数ヶ月間の制作休止期間を経て、花冠を描き足して作品を完成させた。作品のモデルとなった少年については、ほとんど知られていないが、複数の文献では、モデルとなった少年は10代であり、少年自身が作品のモデルになることを申し出たと解説している。また、モデルの少年は「Little Louis(p’tit Louis)」であると言われる。
一方、文献の解説は、ピカソ自身のコメントと矛盾点がある。ピカソは「パリ市民、俳優、女性、紳士、犯罪者なのか…彼はそこに居た。時には1日中そこに居た。」と、少年について知らないと述べている。
来歴
作品は個人蔵であり、1950年にジョン・ヘイ・ホイットニー氏が3万ドルにて初めて購入した。その後、2004年5月5日、サザビーズのオークションで1億416万8000ドルにて落札され、史上最高落札価格を記録した。(落札価格内訳:落札価格9300万ドル、オークション会社の手数料約1100万ドル)落札者は未公表だったが、バリラグループ会長のグイド・バリラ氏であると言われている。
当初、サザビーズは、推定落札価格を7000万ドルと見積もっていた。
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