作品概要

トマソ・インギラーミの肖像》は、画家のラファエロ・サンティによって制作された作品。制作年は1515年から1516年で、イザベラスチュアートガードナー美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《トマーゾ・インギラーミ伯爵の肖像》はイタリアのルネサンス盛期の画家、ラファエロのよる油彩画である。実際には二部制作され、一つはここボストンにあるイザベラ・スチュワート・ガードナー博物館に所蔵されており、もう一つはフィレンツエのパラティーナ美術館に所蔵されている。

制作は1515-1516年であり、そのリアリズムとディテールの細やかな表現で知られ、この作品を見ると老ハンス・ホルバイン(父)の作品を思い起こさせる、ラファエロは彼の影響を受けたのかもしれない。スタイル的には、1908年にクラウディオ・ストリナティーが「情け容赦もない明快さ」と評したラファエロが描いた《アーニョロ・ドーニの肖像》(1506年頃制作)に通じるものがある。

モデルとなったトマーゾは、ラファエロの友人であり、セネカのフェードルで主役を演じた時に見事なラテン語の詩をアドリブで演じたことに因み、フェードルというあだ名を持った司教であった。人気のある演説者であり、俳優であったインギラーミは斜視であった。2005年のケンブリッジ・コンパニオンによると、これは「ラファエロが導入した動きのある初めての肖像画」であり、身体をねじることにより構成を工夫している。これにより見る人々の注目がモデルの容姿から自然に注意を他に向けるようにしたのだった。

この作品は、コピーが溢れ、本物の絵画を実際に見ることのできなかった多くのアメリカのコレクター達が自国のマーケットで、アメリカ合衆国に持ち込まれた最初のラファエロの作品であった(1898年に購入)。故に、ガードナーにとって特別に重要な作品であったのだ。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ラファエロ・サンティ
  • 作品名トマソ・インギラーミの肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1515年 - 1516年
  • 製作国不明
  • 所蔵イザベラスチュアートガードナー美術館
  • 種類油彩板絵
  • 高さ90cm
  • 横幅62.2cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • トマソ・インギラーミの肖像の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。