作品概要

一角獣を抱く貴婦人》は、画家のラファエロ・サンティによって描かれた作品。制作年は1506年から1506年で、ボルゲーゼ美術館(ローマ)に所蔵されている。

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モナリザの影響

ルネサンス盛期に活躍したラファエロが1506年頃に板版に取り付けられたたキャンバスに描いた油彩作品。ローマのボルゲーゼ美術館所蔵。

この肖像画は半身像であること、重ねられた手、背景、そして眼差し等を見るとレオナルド・ダビンチが1503年から1506年に描いた《モナリザ》の影響を受けて描かれたと思われる。両者はイタリアのフィレンツェにて16世紀に活躍しており、若いラファエロがダビンチの作品に影響を受けたと考えても不思議はない。

作者の特定

本作品は近年まで誰の作品かが不明であった。美術館が1760年に作成した目録では、この作品の主題は『アレクサンドリアの聖カタリナ』と特定され、ラファエロの師匠であったペルジーノの作品であるとされていた。

本作品は1934年から36年にかけて修復作業が行われ、美術史家のロベルト・ロンギ氏の主張する仮説どおり、本作がペルジーノの作品『聖カタリナ』ではなく、ラファエロのものであるということが裏付けられ、厚く塗られていた絵具を取り除くことにより、下に描かれていた一角獣が現れた。

犬のあとに描かれた一角獣

一角獣は中世において純潔と夫婦間の貞操の象徴であり、またキリストを象徴したとも言われている。当時一角獣は処女のみが捕まえることができるとされていたことからこの若い婦人は結婚前の女性であることが推察される。

さらに1959年に行われた修復により、一角獣よりも以前には犬が描かれていたことが判明した。犬もまた純潔と貞節の象徴である。本作品はラファエロが結婚を控えたこの花嫁と未来の夫への結婚祝いとして描き、贈ったものである。

基本情報・編集情報

  • 画家ラファエロ・サンティ
  • 作品名一角獣を抱く貴婦人
  • 制作年1506年-1506年
  • 製作国不明
  • 所蔵ボルゲーゼ美術館(ローマ)
  • 種類油彩(板からキャンバス)
  • 高さ65cm
  • 横幅51cm
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