作品概要

フォリーニョの聖母》は、画家のラファエロ・サンティによって制作された作品。制作年は1511年から1511年で、ヴァチカン美術館に所蔵されている。

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『フォリーニョの聖母』は、盛期ルネサンスのイタリアの画家ラファエロ作の作品である。当初は木製パネルに描かれていたが、のちにキャンバスへ移植された。

本作品は、「聖なる論議」という聖母の図像表現の1つである。その神秘的な様子は、対話の最中で、話し合いをしている聴衆達を描いたようだ。ウンブリア派、もしくはフィレンツェ派作品のように聖母が空中にいるというより、聖母はイエスを抱きかかえながら雲の上に腰掛けており、天使たちに囲まれている。聖母たちは、毛皮で裏打ちされた赤いケープを身にまとい跪くシジスモンド・ディ・コンティを見下ろす。

コンティは、右側にいる名士の聖ヒエロニムスに紹介され、聖母の加護を懇願しているのだ。左側には、アッシジの聖フランチェスコが跪き、皮製のチュニカを着た洗礼者聖ヨハネが佇んでいる。聖ヨハネはイエスを指差しながら、明らかにこちら側を見ており、絵を見る者を惹きつけている。その一方、聖フランチェスコはこちら側を指差し、幼児キリストを見つめている。男達の間にいるのは天使であり、地上の聖人達を多数の熾天使に結びつけるのだ。その後ろに見えるのはフォリーニョの砦である。

本作品は、ラファエロがローマにいる時期に描いた作品で、芸術家として成熟した証が、色づかいや表現形式といった絵の構成に明確に表れている。

コンティは、故郷であるフォリーニョの攻囲期間中、自分の近くで砲弾が爆発しても生き残れたことを後世に伝えようと、本作品の制作を依頼した。自分が無事であるのは、天からの力添えによるものだとコンティは考えたからだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家ラファエロ・サンティ
  • 作品名フォリーニョの聖母
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1511年 - 1511年
  • 製作国不明
  • 所蔵ヴァチカン美術館 (ヴァチカン市国)
  • 種類油彩(板からキャンバスへ移植)
  • 高さ320cm
  • 横幅194cm
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