作品概要

ガラティアの勝利》は、画家のラファエロ・サンティによって制作された作品。制作年は1514年で、ヴィッラ・ファルネジーナ(ローマ)に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《ガラテイアの勝利》は、ローマにあるヴィッラ・ファルネジーナのために、1514年頃、イタリアの画家ラファエロが完成させたフレスコ画である。

ファルネジーナの建物は、当時の大富豪の1人、シエナ出身の銀行家アゴスティーノ・キージのために建造された。後にファルネーゼ家が買い取り、テヴェレ川の反対側にある豪奢な宮殿より小さかったのでヴィッラ(別荘)と改名した。本作品は、ヴィッラ・ファルネジーナの展示室を装飾している連作の神話的な一場面であり、詩人アンジェロ・ポリツィアーノの「馬上槍試合のための詩」から着想を得たものだが、連作は未完である。

ギリシア神話において、美しい海の精ガラテイアは、島の羊飼いアーキスと恋に落ちていた。ガラテイアを慕う隻眼の巨人ポリュペーモスは、愛し合う2人を偶然見つけ、その後巨大な岩を投げ落としアーキスを殺した。

ラファエロは、物語のその主要場面を全く描かなかった。海の精の神髄(詩の第1巻、118~119節)の場面を選んだのだ。ガラテイアを取り巻く他の海洋生物たちは、ミケランジェロから少し発想を得たような姿をしているのに対し、鮮やかな色彩や装飾は、古代ローマの絵画からヒントを得たと思われる。左側では、トリトーン(上半身が人、下半身は魚の姿)が海の精を攫っており、その後ろで、別のトリトーンがトランペットのように貝殻を吹いている。ガラテイアは、2頭のイルカが引く貝の戦車に乗って進んでいる。

ガラテイアのモデルが、アゴスティーノ・キージの愛人で、ラファエロとほぼ同世代の人物である高級娼婦インペリアの姿に見えると一部で言われてきた。その一方で、ラファエロは、ガラテイアを特定の誰かに似せようとしているのではなく、理想的な美を表現しようしているのだ、とジョルジョ・ヴァザーリは著した。噂では、このような美のモデルをどこで見つけてきたのかと聞かれると、ラファエロは、心の中で作り上げてきた「あるモチーフ」を利用した、と答えたそうだ。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ラファエロ・サンティ
  • 作品名ガラティアの勝利
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1514年
  • 製作国不明
  • 所蔵ヴィッラ・ファルネジーナ(ローマ)
  • 種類フレスコ画
  • 高さ不明
  • 横幅不明
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • ガラティアの勝利の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。