作品概要
《聖パウロの回心》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって制作された作品。制作年は?。

人気のテーマ
聖書のサウロの回心の物語は、芸術家たちに人気のあったテーマである。ローマ市民であったサウロはキリスト教徒を熱心に迫害していたが、ダマスカスへ向かう途中で天からの光を受けて馬から落ち、目が見えなくなる。回心したサウロは名をパウロと改める。
描写の特徴と批判
画家はこの人気のテーマをいつもながら超自然的な要素を抑え、サウロの目をくらませた天の光を絵の右上から差す控えめな光として描いた。もつれた髪の馬丁はその場で起きているドラマには気づかず、怯えた馬をなだめることの方に気を取られているようだ。カラヴァッジョを批判する者たちは、彼が卑俗な細部にまで注目することで宗教的な主題を貶めていると述べた。この作品の場合、馬丁の脚に浮き出た血管や、馬の後ろ姿が画面の大部分を占めていることなどが槍玉に上げられた。それでも画家の才能は最高の評価を受けている。
しね
2020年7月13日 9:53 pm, ID 20994