作品概要

青色の裸婦 ビスクラの思い出》は、画家のアンリ・マティスによって制作された作品。制作年は1907年から1907年で、ボルティモア美術館に所蔵されている。

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《青色の裸婦 ビスクラの思い出》は、アンリ・マティスによって1907年に描かれた油彩画で、ボルティモア美術館内のコーンコレクションの一部として展示されている。

作品の反響と事件

この作品は、芸術収集家ガートルード&レオ・ステインにより、1907年開催のアンデパンダン展のサロンに出展され、芸術評論家のルイ・ヴォークセルが「醜悪の集大成」と酷評し、フランス画壇に衝撃を与えた。当時ジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソに絶大な影響を与え、ピカソは『アヴィニョンの娘たち』を制作する際に部分的にモチーフを引用した。

アルフレッド・スティーグリッツの写真雑誌である機関紙『カメラ・ワーク』で、本作品を1912年に掲載後、1913年開催のニューヨークの「アーモリー・ショー」でも世界的衝撃を与えた。同地でも作品の評価は低く、シカゴ開催の2度目の「アーモリー・ショー」では複製画が燃やされる事件が発生した。

《青色の裸婦》は、アメリカ人芸術収集家の、ジョン・クイン氏が所有後、1926年にクリベル・コーン夫人がオークションで落札した。コーン夫人の死後は、コーンコレクションとしてボルティモア美術館が所蔵している。

この作品は、アルジェリア旅行後に、南仏コリウールで制作された。タイトルの「ビスクラ」とは、アルジェリアのオアシスにある、都市の名前を意味する。

構成と配色

暖色系で描かれた椰子の木の背景と、寒色系で描かれた横たわる裸婦の前景との色彩の対比が美しい。青い地面の陰影、美化されない生々しい力感、美とエロスが画面全体に描かれている。持ち上げられた左腕は頭を抱え、右腕は大地の上に置かれてくつろいでいるように見える。

非常に筋肉質な左足は、右足の上に極端に曲げて置かれている。人物の仮面のような硬い表情をした目は、鑑賞者から顔を背けている。椰子の木と同じ色調の赤っぽい乳頭のある胸は、極端に離れている。オダリスク調の人物と単調な風景は、マティスの表現で度々登場する。

マティス曰く、「人物画や静物画や風景画などと区別することを私は好まない。私が最も重要だと思うのは、自分自身に内在する宗教的感情が、常に活力となって私に表現させるのだ。」と述べている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンリ・マティス
  • 作品名青色の裸婦 ビスクラの思い出
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1907年 - 1907年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ボルティモア美術館 (アメリカ)
  • 種類カンヴァス、油彩
  • 高さ92.1cm
  • 横幅140.3cm
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