作品概要

ノートル・ダム、午後の終わり》は、画家のアンリ・マティスによって描かれた作品。制作年は1902年から1902年で、オルブライト=ノックス美術館に所蔵されている。

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『ノートル・ダム、午後の終わり』はアンリ・マティスによる油彩画である。暗い色遣いは1901年から1903年の間のマティスの作品の典型である。この時期のマティスは私的な部分で困難な状況にあり、この時代をマティスの暗黒時代と呼ぶ。

1896から1901年までのマティスの絵画は初期の抑えたトーンから脱してのちのフォーヴィズムの時代を横クスような激しい色彩へと変化した。1896年と1897年にはブルターニュに旅行し、そこでオーストリア人画家のジョン・ピーター・ラッセルによって戸外制作を勧められた。ラッセルを通じてマティスはカミーユ・ピサロと出会ったが、この出会いは色彩画家としてのマティスを形作るのに決定的であった。

1898年にはロンドンに旅行し、ターナーの作品に触れた。その後コルシカ島とトゥールーズで1年を過ごし、彼はパリに戻ってきた。彼の驚くべき大胆な作品は若い芸術家を驚嘆させ、何人かの買い手がついた。しかし彼の妻アメリーは家計のために夫人洋品店を開き働かざるを得なかった。1902年に「アンベール事件」(テレーズ・アンベールによる大規模な詐欺事件)によってアメリーの実家は予期せぬ危機に陥った。

彼女の母親はテレーズ・アンベールの家政婦であり、彼女とその夫(アメリーの父)は事件のスケープゴートにされてしまった。そのためマティスはその翌年中法律家とジャーナリストへの対応に追われることになった。彼のアトリエが探偵によって探索され、アメリーの家族は事件の被害者に脅迫された。

また、ロダンやバリーといった彫刻家にも刺激を受け、マティスは絵画だけでなく彫刻においても量感表現というものを習得しようと務めた。これらの結果マティスの色彩はこの作品のように暗い色調を帯びることになった。

基本情報・編集情報

  • 画家アンリ・マティス
  • 作品名ノートル・ダム、午後の終わり
  • 制作年1902年-1902年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オルブライト=ノックス美術館 (アメリカ)
  • 種類カンヴァスに固定された紙、油彩
  • 高さ72.5cm
  • 横幅54.5cm
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