作品概要
《イーゼンハイム祭壇画》は、画家のマティアス・グリューネヴァルトによって制作された作品。制作年は?。

マティアス・グリューネヴァルトの生涯についてはほとんどわかっていないが、誰もが認める傑作を残したことで有名である。それが、アルザスのイーゼンハイムにあるアントニウス修道会付属の施療院の礼拝堂のために描かれた巨大な開閉式の祭壇画である本作である。
場面
左の翼がペストの守護聖人である聖セバスティアヌス、右翼がこの施療院が属する修道会の守護聖人である聖アントニウス、下の翼には墓に埋葬されるキリストが描かれている。そして中央が、陰鬱で痛ましいまでの磔刑図である。十字架上のキリストは恐ろしいほどの傷を負って血の気がなく、命を既に尽き、あるいは尽きかけている。
グリューネヴァルトの衝撃的で力強いこの作品ではゴシックの宗教画とルネサンスの技術的発展が融合しているが、見る者の感情を高めて忘我の境地に至らせようとする試みは、それ以前のさほど合理的ではない時代の産物である。
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