作品概要
《赤いターバンの男の肖像》は、画家のヤン・ファン・エイクによって制作された作品。制作年は1433年から1433年で、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

主題
本作は長らく自画像だと思われてきたが、モデルが存在するという説もあり、現在でも結論は出ていない。異国風の赤いターバンは、アルノルフィー夫妻の肖像などファン・エイクの他の作品でも、鏡の中に描きこまれている。
オリジナルの大理石模様の額縁には、まるで実際に彫ってあるかのように文字が描かれている。
書き込まれた文字
1行目はアルス・イッヒ・カン(我に能うかぎり)と読めるが、これはファン・エイクの名前にかけたシャレ(アルス・エイク・カン(エイクに能うかぎり)だとされている。画家の名前を日付(「ヤン・ファン・エイク我を描く、1433年10月21日)が額縁の下に書かれている。
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